こんにちは、阿久梨絵です!
2025年、東海道線にあの懐かしい「 湘南色 」が帰ってくる──。
そんなニュースが鉄道ファンの間で静かに話題になっています。
かつて東海道線の象徴だった、オレンジと緑のツートンカラー。
その色には、単なるデザインを超えた“時代の記憶”と“地域の物語”が込められていました。今回は、復刻の背景とともに、湘南色のRGB値や由来をひもといてみましょう。
湘南色のRGB値:視認性と記憶に残る配色
湘南色は、以下の2色で構成されています。
・緑2号(ダークグリーン):RGB(0, 102, 51)
・黄かん色(オレンジ寄りの黄):RGB(255, 102, 0)
この組み合わせは、遠くからでも視認性が高く、かつ印象に残りやすいことから採用されました。
特にオレンジは、当初は赤みの強い色でしたが、後に現在の黄かん色に調整されたという経緯もあります。
なぜこの色?湘南色の誕生と由来
湘南色が初めて採用されたのは、1950年に登場した国鉄80系電車。
東京〜沼津間を走る「湘南電車」としてデビューし、その地域名から“湘南色”と呼ばれるようになりました。
色の由来については、「沿線のミカンと葉っぱをイメージした」という説が広く知られていますが、実はこれは後年のPR的な説明。
本来のルーツは、アメリカのグレート・ノーザン鉄道のツートンカラーにインスパイアされたもので、戦後の日本に“明るさ”と“希望”をもたらすデザインとして採用されたのです。
なぜ今、湘南色が復刻されるのか?
近年、E231系やE233系の登場により、湘南色の車両は関東圏から姿を消しつつありました。
しかし2025年、JR東日本が湘南色のラッピング車両を再投入する計画が報じられ、鉄道ファンの間で注目を集めています。
この復刻は、単なるノスタルジーではなく、「地域の記憶を色でつなぐ」試みとも言えるでしょう。
視覚的なアイデンティティとしての湘南色が、再び街の風景に戻ってくるのです。
色は文化をつなぐインフラ
湘南色は、単なる塗装ではなく「地域と時代を象徴する記号」。
それは鉄道だけでなく、かつてのプロ野球チーム「大洋ホエールズ」のユニフォームにも影響を与えたと言われています。
オレンジと緑の配色が、湘南という土地のイメージと重なり、鉄道とスポーツをまたいで“色の文化”を形成していたのです。
まとめ
湘南色 の復刻は、単なるレトロブームではありません。
それは、色を通じて地域の記憶を呼び起こし、未来へとつなぐ“文化の再起動”とも言えるのです。
次に東海道線に乗るとき、車両の色に少しだけ目を向けてみてください。
そこには、かつての風景と、これからの物語が、静かに息づいているかもしれません。
阿久梨絵でした!