黄緑6号 ってなに?──山手線を象徴する“色番号”の正体とそのルール

こんにちは、阿久梨絵です!
電車の色に「 黄緑6号 」や「朱色1号」といった番号がついているのを見たことはありませんか?
これは単なる色の名前ではなく、日本国有鉄道(国鉄)やJRが定めた“標準色”の識別コードです。

この記事では、首都圏の代表的な路線を例に、「黄緑6号」の意味や色番号の由来、そしてどれくらいの種類があるのかをわかりやすく解説します。

黄緑6号とは?──山手線の象徴色

「黄緑6号」は、山手線のラインカラーとして知られる明るい黄緑色で、慣用色名では「萌黄色(もえぎいろ)」や「うぐいす色」とも呼ばれます。

マンセル値:7.5GY 6.5/7.8
RGB値:123, 171, 79
16進表記:#7BAB4F

この色は1963年に登場した103系電車で初採用され、山手線のイメージカラーとして定着しました。現在もE235系などの車両に引き継がれています。

首都圏の代表例:黄緑6号が使われている路線

路線名使用車両備考
山手線E235系黄緑6号がラインカラーとして定着
横浜線E233系同じく黄緑6号を帯色に採用
八高線一部車両黄緑6号+朱色1号の組み合わせもあり

黄緑6号は、山手線だけでなく、横浜線や八高線などでも使われており、首都圏の“安心感”や“親しみ”を象徴する色として広く認知されています。

色番号の由来とルール

誰が決めたの?

・元々は日本国有鉄道(国鉄)が1950年代から制定
車両の塗装色を統一し、識別性やメンテナンス性を高めるために導入されました。
・現在もJR各社がその体系を引き継いでいます

数字の意味は?

「黄緑6号」の“6号”は、黄緑系の中で6番目に定義された色という意味合いです。
・ただし、番号順に色相や明度が並んでいるわけではなく、制定順や用途に応じて番号が振られたと考えられています。

他にもある!代表的な色番号一覧

色番号色名(慣用名)主な用途
黄緑6号萌黄色山手線・横浜線など
朱色1号オレンジバーミリオン中央線・八高線など
黄1号カナリアイエロー総武線・南武線など
青22号濃青色特急車両・ブルートレイン
緑14号明るい緑一部通勤電車の帯色
赤2号えんじ色特急車両の帯色など

これらの色は、マンセル値やRGB値で厳密に定義されており、塗り直しや車両更新時にも正確に再現できるようになっています。

なぜ色番号が必要なの?

識別性の向上:路線や用途ごとに色を分けることで、視認性や安全性が高まる
ブランド統一:路線ごとのイメージカラーとして定着
メンテナンス性塗装の再現性を確保し、品質を保つ

まとめ

黄緑6号 は、単なる色ではなく、都市の風景や人々の記憶に深く根ざした“象徴色”です。
その背後には、国鉄時代から続く厳密なルールと、鉄道文化の積み重ねがあります。

次に山手線に乗るときは、ぜひその「黄緑6号」にも注目してみてください。
きっと、いつもより少しだけ街が鮮やかに見えるはずです。
阿久梨絵でした!

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