こんにちは、阿久梨絵です！
IT業界でよく使われる皮肉なフレーズに、「Problem Exists Between Keyboard And Chair（ PEBKAC ）」があります。これは、技術的なエラーではなく、問題の原因がユーザー自身にあることを指す言葉です。本記事では、この表現の背景や実際の使用例、対策について解説します。
PEBKACの意味と由来
「Problem Exists Between Keyboard And Chair（キーボードと椅子の間に問題がある）」とは、要するに「ユーザーの操作ミスが原因」 という意味です。
システムやソフトウェアの問題ではなく、ユーザーの誤操作や理解不足によるトラブルを指します。
この表現は、1990年代のヘルプデスクやITサポートの現場で広まりました。サポート担当者が、技術的な問題ではなく 「ユーザーの使い方の問題」 を説明する際に使われることが多く、ユーモラスなニュアンスを持っています。
同様の表現として、以下のようなものもあります。
・ID-10-T エラー（Idiot エラー）:ユーザーのミスを示す隠語。
・PICNIC（Problem In Chair, Not In Computer）:「問題はコンピューターではなく、椅子に座っている人にある」という意味。
PEBKACの典型例
IT業界では、PEBKACに該当する状況が頻繁に発生します。例えば、以下のようなケースが典型的です。
① パスワードのミス
ユーザー：「ログインできない！システムのバグだ！」
サポート：「Caps Lockがオンになっています」
② インターネット接続の問題
ユーザー：「Wi-Fiがつながらない！ルーターが壊れた？」
サポート：「LANケーブルが抜けています」
③ ファイルの紛失
ユーザー：「昨日作ったファイルが消えた！PCの問題だ！」
サポート：「デスクトップではなく別のフォルダに保存されています」
PEBKACを防ぐための対策
PEBKACは、初心者や慣れていないユーザーによく発生します。
この問題を防ぐためには、以下のような対策が有効です。
基本的なITリテラシーを身につける
・PCの基本操作を習得することで、誤操作を減らす。
よくあるトラブルの解決法を知る
・「パスワードミス」「ネットワーク接続」「ファイル管理」などの典型的な問題を学んでおく。
適切なマニュアルやFAQを用意する
・ヘルプデスクやシステム管理者は、ユーザー向けに分かりやすい資料を作成すると効果的。
冷静に問題を分析する習慣をつける
・「まず確認するべきことは？」を意識して、自分の操作ミスを疑う視点を持つ。
まとめ
「Problem Exists Between Keyboard And Chair（ PEBKAC ）」は、IT業界でよく使われる皮肉な表現ですが、ユーザーの操作ミスが原因で起こる問題を的確に表しています。技術的なトラブルと思い込む前に確認することが重要です。
次にシステムトラブルに直面した際は、「PEBKACではないか？」と疑ってみると、意外と簡単に解決策が見つかるかもしれません！
阿久梨絵でした！
