こんにちは、阿久梨絵です。
Webサイトでよく見かける「 チャットボット 」と「Q&A(FAQ)ページ」。
どちらも“よくある質問に答える”という目的は同じですが、使い勝手や体験はまったく異なります。
今回は、利用者視点から見た「使いやすさ」にフォーカスして、両者の違いと選び方をわかりやすく解説します。
そもそも何が違うの?——チャットボットとQ&Aの基本構造
項目 | チャットボット | Q&A(FAQページ) |
---|---|---|
操作方法 | 会話形式で入力・選択 | ページ内検索・カテゴリ選択 |
情報の出し方 | 一問一答で段階的に提示 | 一覧表示でまとめて提示 |
表現の自由度 | テキスト中心(画像・表は少なめ) | 表・画像・リンクなど多様な表現が可能 |
ユーザーの主導権 | ボットが誘導 | ユーザーが自分で探す |
利用者視点で見る「チャットボット」の使いやすさ
◎ 良い点
質問を“そのまま”入力できる
・「返品したいんだけど」など自然文でも対応可能(AI型の場合)
迷っている人に優しい
・「何を聞けばいいか分からない」人でも、選択肢で誘導してくれる
24時間リアルタイム対応
・電話や有人チャットの代替としても便利
△ 気になる点
情報量が少ない
・一度に表示される情報が限られ、複雑な説明には不向き
会話が回りくどいと感じることも
・「結局どこに書いてあるの?」と感じるケースも
自由入力が苦手なボットもある
・シナリオ型だと、想定外の質問に弱い
利用者視点で見る「Q&Aページ」の使いやすさ
◎ 良い点
一覧性が高く、探しやすい
・カテゴリや検索で目的の情報にすぐアクセスできる
表・画像・リンクが使える
・手順や注意点を視覚的に理解しやすい
複数の質問を一気に確認できる
・比較や関連情報の把握に便利
△ 気になる点
検索ワードが合わないと見つからない
・「言い回し」が違うとヒットしないことも
情報が多すぎて迷子になる
・FAQが充実しすぎて逆に探しづらいケースも
目的とユーザー層で“使いやすさ”は変わる
シーン | 向いているのは |
---|---|
初めての人・迷っている人 | チャットボット |
自分で調べたい・複数の情報を比較したい人 | Q&Aページ |
モバイルでサクッと知りたい | チャットボット |
複雑な手順や画像付きで確認したい | Q&Aページ |
ハイブリッドが最強かもしれない
最近では、チャットボットがQ&Aページを検索して案内するというハイブリッド型も増えています。
「まずはチャットで聞いて、詳しくはリンクで確認」という流れが、“迷わず・深く”情報にたどり着ける理想形かもしれません。
まとめ
チャットボットもQ&Aページも、どちらかしか用意されていないケースがほとんど。だからこそ大切なのは、それぞれの「強み」と「気になる点」を知っておくことです。
・チャットボットしかないなら:「返品したい」「ログインできない」など、シンプルで目的が明確な言葉を使う。 専門用語よりも、“ふつうの言葉”で伝えるのがコツ。
・Q&Aページしかないなら:「◯◯株式会社」「正式な商品名」など、企業が用いている表記で検索。 一般的な言い回しより、公式なキーワードが見つかりやすさに直結します。
つまり、「ないものねだり」よりも、「あるものを最大限に活かす」視点。
それぞれの“クセ”を理解しておくだけで、ストレスの少ない情報収集がグッとラクになります。
あなたにとって一番“快適にたどり着ける手段”で、かしこく選んでいきましょう。
阿久梨絵でした!