こんにちは、阿久梨絵です!
FeliCa (フェリカ)は、ソニーが開発した非接触型ICカード技術です。
スマホやカードを“ピッ”とかざすだけで改札を通れたり、コンビニで支払いができたりする――あの仕組みの中核にあるのが FeliCa です。
技術的には、13.56MHzの周波数帯を使った近距離無線通信で、約0.1秒という高速なデータ送受信が可能。さらに、通信は暗号化されており、セキュリティ性も非常に高いのが特徴です。
どこで使われているの?
FeliCaは日本国内を中心に、以下のような場面で広く使われています。
交通系ICカード
・Suica(JR東日本)
・PASMO(首都圏私鉄)
・ICOCA、TOICA、manaca、SUGOCA、nimoca、はやかけん など
電子マネー
・楽天Edy
・nanaco
・WAON
・iD
・QUICPay
社員証・学生証・入退室管理
・オフィスの入館証
・大学の学生証
・マンションの電子キー
スマートフォン決済
・おサイフケータイ(Android)
・Apple Pay(日本版iPhone)
名前の由来
「FeliCa」という名前は、英語で“至福”を意味する Felicity と Card を組み合わせた造語です。
つまり、「FeliCa」=“幸せをもたらすカード”という意味が込められており、「かざすだけで便利」「日常をもっと快適に」という思想がネーミングにも反映されています。
主な機能と特徴
特徴 | 内容 |
---|---|
高速通信 | 約0.1秒で認証・決済が完了 |
高セキュリティ | 通信は暗号化、なりすまし防止機構あり |
多用途対応 | 1枚のカードで複数サービスに対応可能 |
柔軟な形状 | カード、スマホ、キーホルダーなどに搭載可能 |
オフライン対応 | 通信がなくても決済可能(改札など) |
FeliCaはNFC(近距離無線通信)の一種で、NFC Type-Fに分類されます。つまり、FeliCa ⊂ NFC ⊂ RFIDという関係です。
残高はどこで確認できる?
スマホで確認(モバイルFeliCa対応端末)
・Android:おサイフケータイアプリ、各電子マネー公式アプリ
・iPhone:Walletアプリ(Suica、PASMOなど)
ICカードリーダーを使う
・Sonyの「PaSoRi(パソリ)」などをPCに接続し、専用ソフトで読み取り
駅や店舗の端末で確認
・駅の券売機やチャージ機
・コンビニのレジ(nanaco、WAONなど)
2025年の最新トピック
SEATouch:スマホで“読む”FeliCaの新しい使い方
ソニーが提案する「SEATouch」は、FeliCaカードをスマホで読み取ることで座席管理や出席確認ができる仕組み。
大学の講義やフリーアドレスのオフィスで、“代返防止”や“勤怠管理”に活用されています。
→ 従来の「読ませる」から「読む」へ。FeliCaの主従関係が逆転しつつあるのが面白いポイントです。
デジタル学生証プラットフォームの実証実験
フェリカネットワークスと国立情報学研究所(NII)が共同で、スマホに学生証を搭載する仕組みを開発中。
・必要な情報だけを相手に提示できる「選択的開示」
・NFCやQRコードで本人確認
・将来的にはマイナンバーカードのスマホ搭載(mdoc)とも連携予定
→ 個人情報を“自分でコントロールする”時代のID管理として注目されています。
まとめ
FeliCa は、私たちの生活にすっかり溶け込んだ“かざすだけ”の便利技術。
その裏には、高速通信・高セキュリティ・多用途対応という優れた設計思想があります。
「なんとなく使ってたけど、実はすごい技術だったんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
次に“ピッ”とするときは、 FeliCa のことをちょっとだけ思い出してみてくださいね。
阿久梨絵でした!