こんにちは、阿久梨絵です!
WordPress テーマをカスタマイズする際、変更しても問題ないフォルダ と 慎重に扱うべきフォルダ があります。
適切なフォルダを編集することで、テーマのアップデート時にカスタマイズが失われるリスクを減らし、安全にサイトのデザインや機能を変更することができます。
本記事では、WordPressのフォルダ構成を理解し、「触っていいフォルダ(カスタマイズ推奨)」と「触ってはいけないフォルダ」について詳しく解説 します。
触っていいフォルダ(カスタマイズ推奨)
以下のフォルダは、カスタマイズしても問題がなく、安全に編集できる部分 です。
特に「子テーマ」を作成してカスタマイズするのが推奨されます。
1. functions.php(子テーマで変更)
役割
・テーマのカスタム関数や機能を追加できるファイル。
・wp_enqueue_style() や add_action() を使い、スタイルやスクリプトの読み込みを管理。
カスタマイズ例
function my_custom_function() {
echo ‘<p>カスタム処理を追加</p>’;
}
add_action(‘wp_footer’, ‘my_custom_function’);
親テーマの functions.php を直接変更せず、子テーマの functions.php に記述するのがベスト
2. style.css(子テーマで変更)
役割
・テーマのデザイン(レイアウトやカラー、フォントなど)を調整するファイル。
・親テーマの style.css を 子テーマの style.css で上書き する形で変更する。
カスタマイズ例
body {
background-color: #f5f5f5;
}
親テーマのアップデート時にカスタマイズが消えないよう、子テーマで編集する
3. template-parts/(カスタマイズ可能)
役割
・テンプレートの一部(ヘッダー、フッター、サイドバーなど)を管理するフォルダ。
・get_template_part() を使って呼び出される。
カスタマイズ方法
・template-parts/content.php などを 子テーマ内にコピーして編集
・header.php や footer.php を変更する場合も、親テーマを直接編集せず、子テーマで対応
4. assets/(CSS・JS・画像)
役割
・テーマの画像・JavaScript・CSSファイルを管理するフォルダ。
・wp_enqueue_script() でスクリプトを追加・変更するのが一般的。
カスタマイズ方法
・必要なCSSやJavaScriptを assets/css/custom-style.css に追加 し、子テーマの functions.php で読み込む
・画像の変更 も assets/images/ に追加してカスタマイズ可能
触ってはいけないフォルダ(変更非推奨)
以下のフォルダを 直接編集すると、テーマのアップデートで変更が失われる 可能性があります。
基本的にカスタマイズは 子テーマで行い、親テーマのシステムには手を加えない ようにしましょう。
1. inc/(テーマの共通関数)
役割
・テーマのカスタム関数やクラスが格納されているフォルダ。
・共通処理(ウィジェット登録、カスタム投稿タイプ、フィルターの適用など)が含まれる。
・inc/functions.php や inc/core.php などを 直接編集すると、テーマのアップデートで消える
・フィルターやアクションフックを使い、子テーマの functions.php でカスタマイズ するのが推奨
2. core/(テーマの根幹部分)
役割
・テーマの動作に直接関係するコアファイル(オプション設定・データ管理など)が含まれる。
・core/class-theme-options.php などに 手を加えると、テーマの動作が不安定になる可能性がある
・functions.php でフィルターやアクションを使い、既存の関数を拡張する方法を推奨
3. vendor/(外部ライブラリ)
役割
・テーマが利用する外部ライブラリ(jQuery、Font Awesome、Bootstrapなど)を管理するフォルダ。
・vendor/ 内のファイルを 直接編集せず、必要なら functions.php で読み込みを変更
・もしライブラリのバージョンを変更する場合は、外部サイトから更新データを取得して手動で適用
4. languages/(翻訳ファイル)
役割
・テーマの翻訳データ(.po や .mo)を管理するフォルダ。
・変更する場合は、翻訳プラグインを使うのが推奨(例:Loco Translate)。
・.mo ファイルを直接編集すると、アップデート時にリセットされるため、変更は .po ファイルで行う
まとめ
カスタマイズすべきファイル・フォルダ
・functions.php(子テーマで追加)
・style.css(デザイン変更)
・template-parts/(構成変更)
・assets/(画像・CSS・JS)
変更を避けるべきフォルダ
・inc/(共通関数)
・core/(テーマの根幹部分)
・vendor/(外部ライブラリ)
・languages/(翻訳データ)
WordPress のテーマを安全にカスタマイズするには、子テーマを活用し、適切なフォルダだけ編集することが重要 です。
阿久梨絵でした!