WordPress の子テーマはなぜフォルダ構成を統一すると正常に動作するのか?

こんにちは、阿久梨絵です!
WordPress では、テーマをカスタマイズする際に「子テーマ」を利用することで、親テーマをそのまま維持しながらデザインや機能を変更できます。
子テーマのフォルダ構成を親テーマと同じにすると、問題なく動作する理由は WordPress のテンプレート継承の仕組み にあります。この記事では、子テーマの構成とその動作原理について詳しく解説します。

子テーマとは?

WordPressの子テーマは、親テーマのテンプレートを継承し、独自のカスタマイズを加えるためのテーマです。
親テーマのアップデートの影響を受けない → 親テーマを更新しても子テーマの変更は維持
カスタマイズの自由度が高い → functions.php や style.css を追加して機能拡張
フォルダ構成は基本的に親テーマと同じ → WordPressの仕様上、同じ構成で動作しやすい

子テーマのフォルダ構成

基本的な親テーマと子テーマの構成は以下のようになります。

親テーマ(wp-content/themes/parent-theme/)

parent-theme/
│── style.css
│── functions.php
│── header.php
│── footer.php
│── index.php
│── template-parts/
│ │── content.php
│ │── sidebar.php

子テーマ(wp-content/themes/child-theme/)

child-theme/ (※親テーマと同じフォルダ構成
│── style.css← 必須
│── functions.php← 必須
│── header.php
│── footer.php
│── index.php
│── template-parts/
│ │── content.php
│ │── sidebar.php

子テーマでは style.css と functions.php が必須 です。
特に functions.php には以下のコードを記述し、親テーマを継承します。

<?php
function my_theme_enqueue_styles() {
wp_enqueue_style(‘parent-style’, get_template_directory_uri() . ‘/style.css’);
}
add_action(‘wp_enqueue_scripts’, ‘my_theme_enqueue_styles’);
?>

このコードを記述することで、親テーマのスタイルが適用され、子テーマの設定が優先される仕組み になっています。

子テーマのフォルダ構成を統一すると問題なく動作する理由

WordPressのテンプレート階層により、同じ構成のファイルは優先的に子テーマから読み込まれる という仕様があります。

WordPressは子テーマのファイルを最優先で読み込む
子テーマにないファイルは親テーマのものを使用
親テーマと同じ構成なら、自動的に適切なファイルが継承される

例えば、header.php が親テーマと子テーマにある場合、WordPressは 子テーマのheader.phpを優先的に表示 し、もし 子テーマにheader.phpがなければ親テーマのものを使用 します。

この継承の仕組みがあるため、親テーマと同じフォルダ構成にすることでスムーズに動作 するのです。

まとめ

1. WordPressの子テーマは、親テーマのテンプレートを継承する仕組み を持つ
2. フォルダ構成を統一すると、WordPressは適切なファイルを子テーマ側から優先的に読み込む
3. 子テーマには style.css と functions.php が必須であり、親テーマのスタイルを適用するには wp_enqueue_style() の設定が重要

この仕組みを理解すると、 WordPress のテーマカスタマイズがより柔軟にできるようになります!
子テーマの構造を正しくセットアップし、効率的に運用していきましょう。
阿久梨絵でした!

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