SQL でNULLをスマートに処理!COALESCE()関数の活用術

こんにちは、阿久梨絵です!
SQL のCOALESCE()関数は、NULL値の処理を柔軟に行える強力な関数です。
複数の値を順番に評価し、最初に NULLでない値 を返すため、データの欠損処理や条件分岐をより効率的に実装できます。

例えば、以下のような状況に役立ちます。
ユーザー名がNULLの場合、「ゲスト」と表示したい
売上データの欠損時、デフォルト値を設定したい
複数のカラムから有効なデータを取得したい

基本構文とシンプルな使い方

まずは、基本的な構文から見ていきましょう。

SELECT COALESCE(column1, column2, ‘デフォルト値’) FROM table;

このクエリは…
1.column1 の値がNULLなら → column2 の値を取得
2.column2 もNULLなら → ‘デフォルト値’ を取得

つまり、NULLを適切に処理して、データの欠損による問題を防ぐことができます。

COALESCE() の実用例

1. NULLデータを補完して表示

ユーザー名がNULLの場合、「ゲスト」として表示する処理

SELECT COALESCE(username, ‘ゲスト’) AS display_name FROM users;

データが欠けていても、UIの表示がスマートに!

2. 売上データのNULLを補う

売上データが欠損している場合、デフォルトで「0」をセット

SELECT COALESCE(sales_amount, 0) AS total_sales FROM revenue_data;

データ分析時の欠損対策に活用できる!

3. 複数のカラムから最適な値を取得

住所データを統一したい場合、NULLを回避

SELECT COALESCE(home_address, office_address, ‘未登録’) AS final_address FROM customers;

・ユーザーの登録データがバラついていても、最適な値を取得可能

COALESCE() を使う際の注意点

引数は2つ以上設定する必要がある
データ型が統一されていないとエラーになる
NULLを考慮した計算式では、COALESCE() を活用するのがベスト

例えば、NULL + 100 の計算結果は NULL になってしまうため、デフォルト値を設定するには COALESCE(value, 0) + 100 のように使う必要があります。

まとめ

SQL のCOALESCE() は、NULL値の処理を柔軟に行える関数!
最初にNULLでない値を取得するため、欠損データの補完に最適!
業務システムのデータ処理やUIの表示改善にも活用できる!

データベースを運用する際、COALESCE() を活用すれば、欠損データによる問題を スマートに回避し、より使いやすいデータ処理が実現します。
阿久梨絵でした!

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