こんにちは、阿久梨絵です!
SQL の「等しくない」比較演算子はどちらを使うべきか?
SQL では、値が等しくないことを判定する際に <> と != の2つの演算子 を使用できます。
どちらも「等しくない」ことを意味しますが、実際の運用では違いがあるため、適切な選択が重要です。
<> はANSI SQL準拠、!= は一部のデータベースでサポート
比較演算子の違いを整理すると
演算子 | 標準準拠 | 互換性 | 主な対応データベース |
---|---|---|---|
<> | ANSI SQL準拠 | すべてのSQL環境で使用可能 | MySQL, PostgreSQL, SQL Server, Oracle など |
!= | 非標準 | ほとんどのDBで使用可能だが、一部の環境で非推奨 | MySQL, PostgreSQL, SQL Server, Oracle など |
・<> はSQLの標準として定義されているため、すべてのデータベースで動作する
・!= も多くのDBで動作するが、一部のデータベースでは非推奨になっている場合がある
<> と != の使い方
例えば、あるテーブルで age が 30 でないレコードを取得したい場合
SELECT * FROM customers WHERE age <> 30; — ANSI標準(推奨)
SELECT * FROM customers WHERE age != 30; — ほぼ同じ動作
どちらも同じ結果を返しますが、移植性を考えると <> を使うのが推奨 されます。
どちらを使うべきか?
推奨は <>
・理由① ANSI SQLに準拠しており、移植性が高い
・理由② != は一部の古いデータベースで非推奨になることがある
例外
・特定の開発環境で != が標準として使われているなら、そのプロジェクトのルールに従う
まとめ
・比較演算子 <> はSQL標準に準拠しており、すべてのDBで使える
・!= も多くの環境で動作するが、一部のSQL環境では非推奨になる場合がある
・移植性を考慮するなら <> を使うのがベスト
SQL を書く際は、互換性や標準仕様を意識して演算子を選ぶことで、より汎用的で安全なクエリ設計ができます。
阿久梨絵でした!