こんにちは、阿久梨絵です!
スマホ を使っているとき、「電波の強度」に関する情報を確認することがあります。この電波の強度が、数値で表示されることがありますが、その数値が「マイナス値」で示されているのに気づいたことはありませんか?
マイナス値というのは一見不思議に感じますが、実は無線通信の世界ではごく自然な仕組みです。本記事では、スマホ の電波強度がマイナス値で表示される理由について詳しく解説します。
電波強度の単位:dBmとは?
スマホの電波強度は、通常「dBm」という単位で表されます。この単位は、「デシベル・ミリワット(decibel milliwatt)」の略で、電波の強度を示すための指標です。
1. 電波強度の範囲
・スマホにおける電波強度は通常、-30dBmから-120dBmの範囲で示されます。
・例
・-30dBm: 非常に強い信号。
・-120dBm: ほぼ圏外の状態。
2. なぜマイナス値なのか?
・dBmは、基準となる1ミリワット(mW)の電力に対して、電波がどれだけ弱いかを表します。
・スマホが受信する信号は、基準値(1mW)よりもはるかに弱いため、dBmで示すと「負の値」になります。
スマホの電波強度がマイナス値で表示される背景
1. 物理的な理由
・スマホが受信する電波は、基地局から遠距離にある場合や障害物が多い場合に減衰します。そのため、測定される値は1ミリワットを下回り、マイナス値で表されます。
2. ログスケールの使用
・電波強度は、ログスケール(対数スケール)で測定されることが一般的です。このスケールは、大きな範囲の値をコンパクトに表現するのに適しており、弱い電波を負の値として示します。
3. 正確な通信状況の把握
・負の値は、通信環境の状態をより細かく表現するために採用されています。例えば、-70dBmと-100dBmでは、通信品質に大きな差があります。
電波強度と実際の通信品質
1. 電波が強い場合(-30dBm ~ -70dBm)
・通信速度が速く、接続が安定している状態です。
2. 電波が弱い場合(-70dBm ~ -100dBm)
・接続が不安定になることがあります。通信が途切れやすい。
3. ほぼ圏外(-100dBm以下)
・データ通信や通話がほぼ不可能。
より強い電波を得るためのポイント
1. 基地局に近づく
・建物の外に出たり、高い場所に移動することで、電波強度が改善することがあります。
2. 障害物を避ける
・壁や家具などの障害物を避けて、スマホを使用することで電波強度が向上します。
3. Wi-Fiを活用する
・電波が弱い場所では、Wi-Fiを利用してインターネット接続を補うのも有効です。
まとめ
スマホ の電波強度がマイナス値で表示されるのは、無線通信の物理的性質と測定方法(dBm)によるものです。この形式は、通信状況を正確に把握するために不可欠な指標として機能しています。電波が弱い場合は、環境や設定を調整することで改善することが可能です。
この記事を通じて、 スマホ の電波強度のマイナス値について理解が深まれば幸いです!
阿久梨絵でした!