「 偽装メール を見抜け!」:メールヘッダー解析の基本と見分け方のコツ

こんにちは、阿久梨絵です!
今日のデジタル社会では、メールは欠かせないコミュニケーションツールですが、その反面、 偽装メール (なりすましメール)も増え続けています。これらのメールは巧妙に作られており、気づかないうちに個人情報や金銭を狙われる可能性があります。

しかし、 偽装メール を見分ける重要な手段として「メールヘッダーの分析」があります。メールヘッダーには、メールが送信された経路や送信元の情報が隠されています。今回は、 偽装メール を特定するためのヘッダーのチェックポイントを解説します。

メールヘッダーとは?

メールヘッダーは、メールの送信や受信に関する詳細な技術情報を含む部分で、一般の本文とは異なる情報を提供します。通常、以下の情報が含まれています。

送信元のIPアドレス
サーバー間の経路(Receivedフィールド)
SPF/DKIM/DMARC認証結果
送信日時

偽装メールを見分けるためのメールヘッダー解析ポイント

以下のポイントを中心にメールヘッダーをチェックしましょう。

送信元IPアドレスの確認
「Received」フィールドを確認し、送信元のIPアドレスを特定します。

IPアドレスをインターネット上の検索サービス(例:IPアドレスロケーション)で調査し、不審な地域からの送信でないか確認。

送信ドメインの整合性
・「From」フィールドのドメイン名が本物であるかを確認します。
ドメインとIPアドレスが一致しているかを調べ、なりすましがないかをチェック。

SPF/DKIM/DMARC認証の結果

SPF: 送信ドメインが許可されたIPアドレスを使用しているか確認。
DKIM: メールが途中で改ざんされていないかのデジタル署名。
DMARC: SPFやDKIMの検証結果が正しい場合のみ受信許可する仕組み。

これらの認証結果が「Pass」でない場合、偽装メールの可能性があります。

Receivedヘッダーの不整合

メールが通過したサーバーのリストを順に追い、不自然な経路や怪しいサーバーが含まれていないかを確認。

Return-Pathの確認

「Return-Path」フィールドが「From」フィールドと一致しない場合、不正なメールの可能性が高いです。

差出人名とメールアドレスの不一致

差出人名が信頼できる名前でも、メールアドレスが怪しい場合は注意。

一見本物のように見えても、微妙に異なるドメイン名(例:@amaz0n.com)が使われていることがあります。

偽装メールの兆候

メールヘッダーだけでなく、以下の内容にも注意しましょう。

不自然な文法やスペルミス
個人情報やパスワードを求める内容
怪しい添付ファイルやリンク(特に短縮URL)。

まとめ

偽装メールは巧妙に仕掛けられ、簡単に見抜くのは難しい場合もあります。しかし、メールヘッダーを注意深く分析することで、その正体を暴くことができます。特に、SPF/DKIM/DMARC認証や送信元IPアドレスの確認など、基本的なポイントを押さえることが重要です。

さらに、普段からセキュリティ意識を高め、公式のメールクライアントやセキュリティツールを活用して偽装メールをフィルタリングする対策を取りましょう。受信トレイを守るための知識と技術を身につけて、安全で安心なコミュニケーションを続けてください!
阿久梨絵でした!

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