Windows パソコンの起動プロセス:デスクトップ画面が表示されるまで

こんにちは、阿久梨絵です!
Windows パソコンを起動すると、デスクトップ画面が表示されるまでにさまざまな処理が行われています。この一連のプロセスは複雑ですが、理解しておくとトラブルシューティングの際に役立ちます。この記事では、 Windows パソコンが起動してデスクトップ画面が表示されるまでの主要なステップを詳しく見ていきましょう。

ステップ1:電源投入

まず、パソコンの電源ボタンを押すと、電源が投入されます。この段階では、まだソフトウェアの起動は始まっていません。マザーボードやCPU、メモリなどのハードウェアが初期化され、基本的な動作がチェックされます。

ステップ2:POST(Power-On Self-Test)

次に、POST(パワーオンセルフテスト)が実行されます。これは、ハードウェアが正しく動作しているかを確認するための自己診断テストです。メモリのチェックやCPUの動作確認、デバイスの接続状態などが検査され、不具合がないかを確認します。

ステップ3:BIOS/UEFIの起動

POSTが正常に完了すると、BIOS(Basic Input/Output System)またはUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)が起動します。BIOS/UEFIは、ハードウェアとオペレーティングシステム(OS)の間を仲介するファームウェアです。ここで、ブートデバイス(通常はハードディスクやSSD)が指定され、OSの起動が開始されます。

ステップ4:ブートローダーの実行

BIOS/UEFIが指定したブートデバイスからブートローダーが読み込まれます。ブートローダーは、OSをメモリにロードするためのプログラムであり、 Windows では「 Windows ブートマネージャー」がこれを担当します。ブートローダーが実行されると、OSのカーネルが読み込まれ、システムの初期化が始まります。

ステップ5:カーネルの初期化

Windows のカーネルは、ハードウェアリソースの管理や基本的なシステム機能を提供する中核部分です。カーネルが読み込まれると、各種ドライバやサービスが順次初期化され、システムの基本的な動作が整えられます。

ステップ6:ログオン画面の表示

カーネルの初期化が完了すると、 Windows のログオン画面が表示されます。ここでユーザーは、ユーザー名とパスワードを入力してログインします。ログイン情報が確認されると、ユーザーごとの設定やプロファイルが読み込まれます。

ステップ7:デスクトップ環境のロード

ログインが成功すると、デスクトップ環境がロードされます。デスクトップ背景やアイコン、タスクバー、スタートメニューなどが表示され、ユーザーが操作できる状態になります。この段階で、スタートアッププログラムやサービスも起動され、システムが完全に立ち上がります。

まとめ

Windows パソコンが起動してデスクトップ画面が表示されるまでには、電源投入からハードウェアの初期化、OSの読み込み、ユーザーのログインといった一連のプロセスが行われています。これらのステップを理解することで、起動時のトラブルシューティングが容易になり、より深くパソコンの動作原理を知ることができます。
阿久梨絵でした!

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